【2020年~2021年】元旦(がんたん)とは?コロナ禍の初詣・元旦豆知識を紹介!

明けましておめでとうございます。

新型コロナウイルス感染症で大きな変化があった2020年も終わり、2021年になりました。

引き続き感染対策・予防を行っていくのはもちろんですが、東京オリンピック・パラリンピック開催や新たな年の幕開けとして、楽しい1年にしたいものです。

さて、新たな年のスタートである「元旦(がんたん)」を迎えましたが、元旦の意味や、元旦にまつわる豆知識をご紹介します。

知っていること・知らなかったこと、元旦に関するあれこれを見てみましょう!


「元旦(がんたん)」とは?

そもそも元旦とは「1月1日の朝」のことを指す言葉です。

1月1日終日のことを「元日(がんじつ)」、その日の朝や初日の出のことを元旦と言います。

「旦」という漢字は、太陽が地平線上にあらわれる時、つまり夜明けや早朝のことを指すため、元日の朝を元旦と呼ぶようになりました。


年賀状の「元旦」はNG?おすすめの言葉を紹介

新しい年の挨拶として用いられる年賀状には、定型文としてさまざまな言葉が用いられますが、その中に「元旦」もよく使われています。

●例
・元旦
・明けましておめでとう
・賀正
・謹賀新年など

しかし、前述の通り元旦は元日(正月)の朝のことを指すため、もし年賀状が1月2日以降に届く可能性がある場合には適切ではありません。

年賀状の投函が遅くなってしまう場合には、元旦ではなく「謹賀新年」や「恭賀新年」の言葉を用いるのがおすすめです。

また、よく使われる「賀正」「賀春」などの2文字の言葉は、簡潔な賀詞のため目上の方に使わない方が良いと言われています。

意味としてはどれも新年・新春を祝うものですが、2文字の賀詞・4文字の賀詞でそれぞれ捉え方が異なるため、年賀状を出す際には注意しましょう。


コロナ禍での初詣、変化あれこれ

元旦といえば、初詣。

1年の出来事を神様に報告、感謝し、新たな年もよろしくお願いしますという気持ちで臨む初詣ですが、今回はコロナ禍にあるためさまざまな変化が見られます。

●ひしゃくの撤去
手を清めてからお参りをするのが一般的ですが、コロナウイルス感染対策のためにひしゃくを撤去する神社が増えています。

●一方通行
密を避けるために、一方通行でお参り・祈祷を済ませられるよう工夫している神社もあります。
進む方向は必ず神社の指示に従い、前後の間隔をあけるように注意しましょう。

●キャッシュレス賽銭
お守りをいただく際の初穂料や、お参りの際の賽銭も、オンライン上で完結する神社が登場しています。
また、コロナ禍の情勢によって自宅でゆっくりお守りを選び、後日郵送してくれる神社も非常に増えました。

●オンライン授与所
お守りや御朱印をいただける授与所ですが、コロナウイルスの影響によりオンライン化するところが増えています。
群馬県の伊勢崎神社では、祈願の初穂料をキャッシュレス決済のPayPayで支払うことができます(または銀行振り込み・クレジットカード)
また、東京都の赤羽八幡神社では月替わりの御朱印を郵送にて対応しており、シールタイプの御朱印をいただいて、自分の御朱印帳に貼り付けるという仕組みです。

参照:伊勢崎神社
http://www.isesaki.or.jp/gokigan_web.html

参照:赤羽八幡神社
http://ak8mans.com/

各神社の方針や指示に従い、できるだけ三が日の初詣は避けてお参りをしましょう。


今すぐ使える!元旦の豆知識

ここからは、元旦ならではの豆知識をいくつかご紹介します。

知っておけば、家族・親戚の集まりで少し得意げになれるかもしれません。

●お屠蘇(おとそ)

お正月に飲むお酒として親しまれているお屠蘇ですが、悪いものを追い払って魂をよみがえらせるという意味があります。

大晦日の夜、山椒や桂枝(けいし)といった漢方の入ったティーバッグのような袋をみりんや日本酒に浸し、元旦(元日の朝)にいただくのが風習です。

実はこのお屠蘇、日本酒だけでなくその他のアルコールにつけてもおいしくいただけます。

お正月の集まりで余りがちな焼酎、白ワインなどがおすすめ。

通常のお屠蘇を作るついでにできるので、ぜひ試してみてください。

●初夢

初夢で1年の運勢を占う風習がありますが、初夢は果たしていつの夢のことを指すのでしょうか。

初夢は元旦ではなく、元日の晩~2日にかけて見る夢のことをいいます。

1月1日を迎える際、多くの方が初日の出を見るなど夜明かしをするため、初夢は元日当日ではなくその次の日がカウントされます。

●一富士二鷹三茄子…続きがある!

初夢といえば「一富士二鷹三茄子(いちふじ・にたか・さんなすび)」の夢が縁起が良いと言われています。

実は、一富士二鷹三茄子の後は「四扇五煙草六座頭(しおうぎ・ごたばこ・ろくざとう)」と続きます。

それぞれ、末広がりの扇、煙が上へと舞い上がる煙草、毛のない盲人である座頭は「怪我なし」の語呂合わせという意味です。


まとめ

正月のうちでもわずかな時間となる「元旦」についてご紹介しました。

例年とは違う初詣など、いつも通りの年末年始を迎えた方は少ないのではないでしょうか。

それでも、インターネットが普及した昨今、家族や友人とのつながりを気軽に持てるようになったのは大きなメリットと言えるでしょう。

その中で、今回ご紹介した「一富士二鷹三茄子」の続きはどのような夢になるのか、話題にしてみるのもおもしろいかもしれません。

コロナウイルスの影響が小さくなり、皆様にとって良い1年となりますように。