コロナ禍におけるイベントの在り方
新型コロナウイルスの感染が広まっている状況の中、スポーツや音楽ライブ、その他夏祭りなど多くのイベントが中止になっています。2020年11月現在でも収束するような状況ではなく、今後はコロナの中でどのようにイベントを考えていくのかが必須になっています。
ここではコロナ禍におけるイベントの在り方を説明していきます。
1.コロナ感染者数と死亡者数
2020年11月13日の厚生省の発表によると、国内の新型コロナウイルス感染者は113,298名、死亡者は1,867名となっています。さらに10,376名が入院治療を必要としている状況です。
新型コロナウイルス感染者 | 113,298名 |
死亡者 | 1,867名 |
入院治療 | 10,376名 |
参考:厚生労働省
11月に入って、東京、大阪、北海道など感染者数が増加傾向にあり第3波が来ているのではないかと連日報道されています。
2.コロナによるイベントのリスク
コロナの影響で世界中で多くのイベントが中止・延期になっています。どうしても密になってしまうイベントは特に中止される傾向にあります。
2-1.中止・延期されているイベント
東京オリンピックが延期になったのをはじめ、夏の高校野球や相撲の春巡業、フィギュアスケート世界大会など大きな大会が中止・延期になっています。その他に日本のプロ野球やメジャーリーグ、ゴルフなども試合数が制限されるなどスポーツ界に大きな影響を及ぼしています。
中止・延期になっているイベントはスポーツだけではありません。音楽関連やねぶた祭り、祇園祭、ホノルルマラソンなどさまざまなイベントが中止にせざるを得ない状況になっています。
学校関連でも学校説明会や英検CBTなどが中止になるなど、コロナウイルスの影響が拡大している状況です。
2-2.イベントが持つ感染拡大リスク
それではなぜここまでイベントを中止する必要があるのでしょうか。それは人が多く集まる可能性の高いイベントでは、密になる可能性が高く以下のようなリスクが考えられます。
・不特定多数の人が同じ場所に集まる
・案内などをする上で近距離で話をする
・多くの人が同じものに触れる可能性がある
他にも換気の問題など、さまざまなリスクが考えられるのです。
3.コロナ対策をしたイベント
それではコロナがまだ収束しない中、イベントは全くできないのでしょうか。決してそんなことはありません。コロナの影響が続く中工夫をして新しいイベントに対する考え方が必要になります。
3-1.オンラインイベント
最近では多くのオンラインイベントが開催されています。たとえば大物アーティストが5週連続のオンラインライブを開催しています。チケットを購入した人だけ配信を見ることができるのです。
実際に現場へ行くような臨場感は味わえないかもしれないですが、これまで遠くて参加できなかった人でも参加できるようになるなどメリットもあります。
3-2.感染リスクをおさえる工夫
以下のように感染リスクをおさえながら開催されるイベントが増えています。
・検温や消毒を入場する際に行う
・常に間隔をあける
・フェイスシールドの活用
・感染防止のガード
・人数制限を行う
・COCOAの利用
入口で検温や消毒を行いさらに接触したか確認ができるCOCOAとよばれるアプリを使うことを政府から推奨されています。さらにフェイスシールドや間隔をあける、人数制限を行うことにより三密ができないように工夫する必要があります。

3-3.大規模のイベントをさける
大規模のイベントをさけて、小規模のイベントを複数回開催する方法があります。こうすることによって参加人数を制限でき、さらにそれぞれの地方で行うことによって県をまたいだ移動も必要がなくなります。
政府は令和2年11月真でイベント開催制限を発表しています。人数上限と収容率は以下の様になっています。
場所 | 収容率 | 人数上限 |
屋内 | 50%以内 | 5,000人 |
屋外 | 十分な間隔(できれば2m) | 5,000人 |
今後イベントを行っていくのであれば、政府の指針は守ることが大切です。
3-4.イベントの時間を短くする
長時間のイベントは感染リスクが高まります。そのためイベントの時間を短くする工夫が必要になります。何部かわけて、それぞれの回の人数制限をすることも大切になります。
3-5.十分な換気
イベント会場全ての場所において、十分な換気をする必要があります。特に人が集まりやすい入退場列は風が通りやすくすることが大切です。換気が全くできない場所は利用不可にすることも必要でしょう。
4.まとめ
コロナは収束する状況ではなく、令和2年11月現在感染者数が増えています。そのため今後イベントを開催していくには、常にコロナ対策をする必要があります。政府また各県でイベントにおける新型コロナウイルス感染予防対策を発表しているので、内容をよく確認することが大切でしょう。
最終的には十分なコロナ対策をして、イベントが開催できるかどうかの判断が必要になります。