ECサイト(ネットショップ)とは?無形商品や新たな技術を導入、進化するECサイトとは
コロナ禍の影響もあり、ネットショッピングを利用する方が増えています。
利用するサービスと届け先の居住地によっては、注文をしたその日や翌日には商品が届くこともあるなど、「自宅にいながら欲しいものをすぐに手に入れられる」ことで人気です。
さて、こうした商品・サービス販売を行うサイトを「ECサイト」と呼びますが、Amazonや楽天市場といった大手のECサイトはもちろん、これまでになかった新しい形態のECサイトも登場しています。
これからもさらに進化するであろうECサイトについて、今後の方向性や動向について詳しく見てみましょう。
■ECサイトとは?

ECサイトとはElectronic Commerce Siteのことで、インターネット上で商品やサービスを販売するサイトのことを指します。
つまり、Amazonや楽天市場、ヤフーショッピングをはじめとする大型のウェブサイトはもちろん、多くのサイトをECサイトと呼べます。
新型コロナウイルス感染症の影響により、世界中で多くの実店舗が閉店を余儀なくされました。
それに伴って活発になったのが、ECサイト(ネットショップ)なのです。
種類その①モール型ECサイト

ECサイトのうち、Amazonや楽天市場のようにさまざまなショップが集結するかたちをとるものを「モール型ECサイト」と呼びます。
これらに出店する店舗は、楽天やAmazonに対してモールの利用料や商品販売時の手数料を支払うことで利用可能です。
手数料が必要になるというデメリットがある一方、世界中の多くのユーザーが利用しているため、集客力が高いことがメリットと言えます。
種類その②自社ECサイト

モール型のECサイトに出店するのではなく、自社でECサイト(販売サイト)を作って商品やサービスを販売するかたちを「自社ECサイト」と呼びます。
自社で集客をする必要がありますが、余計な手数料など支払うことなく、自社で配送ルールを決められるなどのメリットがあります。
自社ECサイトとモール型ECサイトを併用して販売を行うところも少なくありません。
■無形商品のECサイトとは?

ECサイトは、ファッションアイテムや食品、家具家電なや雑貨など、商品となる「モノ」を販売するのが一般的でした。
ですが、新たなかたちのECサイトとして、無形商品を販売する企業が増えているのをご存知でしょうか。
●無形商品とは?
形のない商品のこと、つまりモノではなくサービスを商品として取り扱うことをいいます。
無形商品の一例としては…
・写真やイラスト
・音楽や動画
・占いや悩み相談
・勉強の講師やセミナー
・コンサルティングなど
形として手元には残りませんが、何らかの形式でサービスを受けることができます。
無形商品の出品・販売がOKなところ
ただ、簡単にネットショップ(ECサイト)を作ることができるサービスは多くありますが、無形商品の出品・販売を禁止しているところは少なくありません。
CDを購入して音楽を聴くのはもちろんですが、今ではスマホを使ってデジタル音源を聞く機会が増えています。
このように、もともとはモノだったものでもデジタル化が進み、無形商品として扱われることが増えました。
そのため、物理的なモノを販売するのはもちろんですが、ココナラやShopifyのように無形商品の取扱いが可能なECサイトに移転している企業も多くなっています。
■ECサイトに加わる新たな技術

これまでのECサイトは、商品を販売する側の営業時間によって配送や入金確認などに時間がかかることもありました。
しかし、多くの新たな技術がECサイトに加わったことで、出品者はもちろん商品を購入するユーザー側にもさまざまなメリットをもたらしています。
●チャットボット(AI)
AI(人工知能)による自動対応をしてくれる機能です。
メッセージのやり取りを自動で行ってくれるため、店舗の営業時間外でも応対ができます。
●オンライン決済
クレジットカードやネットバンクによる決済を導入しているECサイトは多く存在していますが、電子マネーも新たに決済方法として取り入れられる機会が増えました。
PayPay、LINEPay、楽天Payなどさまざまなオンライン決済があり、カードを持っていない方でも気軽に利用できるというメリットがあります。
これらの技術がECサイトに加わり、より利便性の高いものへと進化していると言えます。
■進化するECサイトで気軽に商品・サービス購入!

CDを購入するのではなく、サブスクリプション。
チケットショップへ行くのではなく、オンラインでの電子チケット。
本屋へ行くのではなく、電子書籍。
このように、さまざまな商品がデジタル化・オンライン化され無形商品になったことで、ECサイトで思い立った時にすぐゲットできるようになりました。
従来のAmazonや楽天市場での買い物をするメリットはもちろんありますが、欲しい時にすぐ手元に届く無形商品のECサイトは、コロナ禍の今後さらに需要が高まるでしょう。