【2025年】大阪・関西万博が開催決定!万博とは?国内外での歴史を解説!
日本では、2025年に大阪万博が開催されることが決定しました。
それに伴い、今後の計画やどのような取り組みが行われるのかという「基本計画」もすでに策定されており、万博開催に向けて大きな期待が寄せられています。
今回は、2025年に開催される予定の大阪万博をはじめ、そもそも万博とは?万博の歴史とは?という疑問についても詳しくご紹介します。
■「万博(ばんぱく)」とは?

万博(ばんぱく)は、正式には「国際博覧会」と言います。
フランス・パリに本部をおく博覧会国際事務局(BIE)によって、国際博覧会条約(BIE条約)が定められており、BIE条約に加盟している国が申請・承認を受けた上で万博を開催できるという流れです。
「万博」と呼ぶ催しには決まりがありますが、国際博覧会という名前のとおり「二以上の国が参加した、公衆の教育を主たる目的とする催し」とされています。
●万博の決まり
・二以上の国が参加していること
・公衆の教育を主たる目的とする催しであること
・1つ以上のテーマをもつこと
参照:外務省
【https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/hakurankai/banpaku.html】
万博の歴史
外務省によると、万博の起源は紀元前にまでさかのぼるといいます。
国王が即位したお祝いとして、芸術品や衣類が民衆に披露されたり、辺境を征服した後に持ち帰った戦利品などを民衆に誇示したことが、博覧会(万博)はじまりの説だそうです。
また、フランスのルイ11世による「フランス物産展」が1475年にイギリス・ロンドンで行われるなど、少しずつ現代の物産展の形に近づいていったともいわれています。
第一次世界大戦後になると、現代のようにテーマを持った万博が開催され始めたこと、さらに1928年にはBIE条約(国際博覧会条約)が署名されたことで、しっかりとしたルールのもと万博が開催されるようになりました。
ちなみに、現代の万博では、大阪万博で建てられた太陽の塔をはじめ、フランスのエッフェル塔、アメリカ・ニューヨークのシンボル・モニュメントなど、各万博を象徴する建造物が特徴です。
日本の万博

日本で初めて開催されたのは、1970年(昭和45年)の大阪万博です。
前述にもありましたが、シンボルとして親しまれている「太陽の塔」をはじめ、多くの人々の記憶に残っています。
また、規模の大きな博覧会としてはこの大阪万博のほか、愛知県で開催された愛知万博が有名ですが、その他にもいくつかの万博が各地で開催されました。
●日本万博博覧会(大阪万博)
会 期:昭和45年(1970年)3月15日~9月13日開催
場 所:大阪千里丘陵
参加国:77か国(日本を含む)
●沖縄国際海洋博覧会
会 期:昭和50年(1975年)7月20日~翌1月18日
場 所:沖縄県
参加国:36か国(日本を含む)
●国際科学技術博覧会
会 期:昭和60年(1985年)3月17日~9月16日
場 所:筑波研究学園都市
参加国:48か国(日本を含む)
●国際花と緑の博覧会
会 期:平成2年(1990年)4月1日~9月30日
場 所:大阪鶴見緑地
参加国:83か国(日本を含む)
●2005年日本国際博覧会(愛・地球博)
会 期:平成17年(2005年)3月25日~9月25日
場 所:愛知県
参加国:121か国(日本を含む)
そして、「愛・地球博」として親しまれた万博から実に20年の時を経て、2025年に大阪で再び万博が開催されることが決定しました。
■大阪・関西万博について

2025年に開催予定の大阪・関西万博は「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマに、未来社会を感じられる最先端の技術はもちろん、コロナ禍を乗り越えた先にある新時代の国家プロジェクトなども展示されるといいます。
これまでにない「バーチャル万博」や、海・空を利用した「グリーンワールド」や「ウォーターワールド」などのエリアも展開。
大規模な万博になることが予想されており、2020年のクリスマスには基本計画の発表も行われました。
参照:公益社団法人2025年日本国際博覧会協会
【https://www.expo2025.or.jp/news/news-20201225/】
回帰や来場者数の予定などは、以下のとおりです。
●2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)
会期:2025年4月13日(日)~10月13日(月)の184日間
会場:大阪市此花区・夢洲(ゆめしま)
想定来場者数:約2,820万人
前述のメインテーマのほか、3つのサブテーマも展開。
さらに、「いのちを知る」「いのちを高める」「いのちを磨く」など複数のテーマごとにプロデューサーを迎え、それぞれのテーマをより深堀りしていくことも発表されています。
このプロデューサーには、アニメ映画「超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか」の監督である河森正治さんをはじめ、メディアアーティストの落合陽一さんらも参加。
ひとりひとりの多様性を認めた未来社会のデザインを実現するため、取り組んでいくといいます。
■コロナ禍を乗り越えた万博に期待

2025年はまだ遠い先のことのように思えますが、すでに基本計画が作られ、大阪・関西万博はスタートしています。
大阪・夢洲にどのような万博会場ができあがるのか、これまで日本で行われた万博と大きく違う点など、2025年まで楽しみに待ちましょう。