【2021年トレンド】イベント市場はどうなる?DX化・オンライン化…令和3年のトレンド予想
新型コロナウイルス感染症に世界が振り回された2020年でしたが、2021年はどのような年になるのでしょうか。
イベント関連で言えば、コロナウイルス感染拡大防止のために多くのイベントが中止せざるを得ない状況となりましたが、少しずつオンラインでの開催が増えたり、VR(バーチャル)を利用して開催されたりなど、工夫を凝らしたものが増えています。
2021年はどうなるのか、イベント市場におけるトレンド予想について、詳しく見てみましょう。
■最大のポイントは「コロナ禍」

2020年に引き続き、2021年もすべてにおいて影響を受けると言っても過言ではないのが、新型コロナウイルスです。
2020年はコロナウイルスの影響により「三密」「巣ごもり」「置き配(置き配達)」などの言葉が生まれましたが、感染が拡大している2021年も引き続き巣ごもり需要が高まるでしょう。
そのため、2020年から少しずつ進められていたオンライン化はもちろん、企業の内面についてもIT化・オンライン化が進められると予測できます。
さらに、今年は延期されていた東京オリンピックが開催される予定ですので、こちらも併せて予測を見てみましょう。
■トレンドその①オンライン化

直接人と会うことなく日常生活を過ごすためにオンライン化が進みましたが、2021年もさらにその波は続くでしょう。
・イベント
・会社(仕事)
・就職活動
・学校
・買い物
・飲み会
など、対面が当たり前だった生活の中に、オンラインが占める割合は大幅に増加すると考えられます。
特にイベントは、小規模であっても大人数が集まり「三密」を作ってしまう場面も多いため、オンライン開催が進められています。
会場にファンの画面を投影したり、まるでライブ会場にいるかのような一体感を出す演出をしたりと、オンラインでのイベント開催はさまざまな工夫が施されているのが特徴です。
さらに、グッズもオンラインでそのまま注文するだけでなく、リアルタイムでアーティストを支援できる投げ銭ができたり、通常のライブ・コンサートではできないことも可能です。
オンラインであっても、ファンとアーティストとの距離を縮められるのが大きな魅力と言えるでしょう。
オンライン開催であれば新型コロナウイルス感染のリスクもなく、アーティストも収益を得られるため、2021年はさらにイベントのオンライン化が進むと考えられます。
■トレンドその②DX化

多くの企業に注目されているのが「DX(デジタルトランスフォーメーション」です。
デジタルトランスフォーメーションとは、企業がデータやデジタル技術を活用して、デジタルに強くなる変化のことを指します。
日本ではいまだに多くの企業で紙の申請書、FAXなど手間のかかる工程を経なければならない場面があります。
これらをデジタル化し、大量のファイルにしまわれていた資料もデータになれば、今後の経営戦略を立てたり新たな働き方を導入できたりするなど、多くのメリットが得られるでしょう。
単なるITツールの導入ではなく、DXは「変化(変身)」という意味があるため、段階的な導入・転換をする必要があります。
こうした変化は、古くから残る旧体制が足かせになりやすいと言えますが、今は新型コロナウイルスの影響でテレワークやITツールの導入が積極的に進められており、企業のDX化において絶好のチャンスと言えるでしょう。
そのため、2021年はイベントや仕事・学校のオンライン化に加え、さまざまな企業のDX化を図る年でもあります。
■トレンドその③東京オリンピック

7月~8月にかけて東京オリンピックが開催される予定です。
新型コロナウイルス感染拡大や、緊急事態宣言の発令などさまざまなことを乗り越える必要がありますが、感染防止対策をとりながら開催予定となっています。
海外からの観光客招致は予定通りとはいかずとも、国内での盛り上がりは期待できるでしょう。
こちらもオンラインで観戦できたり、オリンピック限定アイテムの販売があったり、オリンピック開催に併せたさまざまなイベント・企画が各地で行われると予想されます。
その企画はごく小さな地域や個人店でも行われれば、沈み切った経済への回復の兆しになると期待されます。
■感染防止を行いながらトレンドを注視しよう

2021年は、2020年以上にコロナウイルスの影響を色濃く受ける年になることは間違いありません。
しかし、アーティスト・芸能人とファンとのつながり、クラスメイトとのつながり、同僚とのつながりなど、オンラインによる人とのつながりを深めることは可能です。
さまざまな技術を用いて、今年もコロナウイルスに負けない新たなトレンドが誕生するのではないでしょうか。
東京オリンピックについては、延期を経て今年開催される予定ではありますが、夏までの感染拡大が抑えられるかどうかがカギとなります。
緊急事態宣言の発令や外出自粛要請でどれくらい感染を抑えられるか注視し、イベント市場が以前のような盛り上がりを取り戻すことを願っております。